安政の大獄
[あんせい-の-たいごく]
安政5年から翌年にかけて大老井伊直弼が政争の反対派らに下した弾圧事件。将軍継嗣問題で、井伊が紀州の徳川慶福(家茂)を擁立し、また勅許を得ずに安政五か国条約に調印したことを、一橋慶喜を推す一橋派が批判。これに対し井伊が同派の公卿・諸大名らを罰し、多数の尊王攘夷派を投獄・処刑した。
桜田門外の変
[さくらだもんがい-の-へん]
安政7年3月3日の雪の朝、大老井伊直弼の安政の大獄などの弾圧政策を憎んだ水戸・薩摩の浪士ら18人が、桜田門外で直弼を暗殺した事件。
層塔型
[そうとう-がた]
天守の形式の一つ。関ヶ原の戦い後より見られる形式で、寺院の五重塔のように上から下までデザインに統一感がある。
梯郭式
[ていかく-しき]
縄張りの形式の一つ。本丸の二方または三方を二之丸が囲み、さらに二之丸の二方または三方を三之丸が囲む形式。本丸は中心ではなく偏った場所に配置される。⇔輪郭式、連郭式
転封
[てん-ぽう]
諸大名の領地を他へ移し替えること。移封
外様大名
[とざま-だいみょう]
江戸幕府で、徳川氏の家門またはその本来の家臣でなく、主として関ヶ原の戦い後に臣従した諸大名。表大名。
譜代大名
[ふだい-だいみょう]
江戸時代の大名の家格の一つ。関ケ原の戦い以前から徳川氏の家臣であったもの、およびその家格に準ぜられたもの。⇔外様
望楼型
[ぼうろう-がた]
天守の形式の一つ。入母屋造りの櫓の上に別構造の物見櫓(望楼)を載せた形式で、石垣や下層部の底面に関係なく望楼部分を自由にデザインできるので、豪華な印象の城も多い。
三河一向一揆
[みかわ-いっこう-いっき]
永禄6年(1563)9月から翌年2月に三河国で蜂起した一向一揆。三河領国化を進めた徳川家康の農民収奪に対抗し、門徒・農民が反徳川土豪層と結んで一揆を起こした。家康は苦戦したが鎮圧に成功し、以後徳川氏による三河支配は安定した。
輪郭式
[りんかく-しき]
縄張りの形式の一つ。本丸の四方を輪のように二之丸が囲み、さらにその外をぐるりと囲む形式。⇔梯郭式、連郭式
連郭式
[れんかく-しき]
縄張りの形式の一つ。本丸と二之丸、三之丸を一直線に並べた型式。⇔輪郭式、梯郭式